灰かぶり姫と魔法の鏡

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シンデレラが目を覚ますとま既に日が昇っていました。 城に向かったときは、半刻もかからなかったと不思議に思いながら、窓の外を覗きました。 「どこよ、ここ…」 辺りは枯れ果てた畑などばかりが見え、人が居るような気配さえ感じられません。 自分が乗っていた筈のかぼちゃの馬車でさえ、いつの間にか普通の馬車に変わっていました。 「何これ、何これ、何これ!」 シンデレラ意味が分からず、動き続ける馬車から飛び降ります。 灰かぶりの服に泥が付き、腕や膝から血が出ましたが、泣いている暇なんてありません。 「いったいなんなのよ!」 シンデレラの叫びに答えてくれる人はいませんでした。
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