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「あそ、……Jもコーヒー飲めば?」
私がもっていったコーヒーを一口飲みながら言うんです。
「あぁ。……と言うより、ここ俺ん家。」
それ、俺のブレンドコーヒーって言いたいわけだ。
………忘れてた。そうだよ、このマンションはJの家だった。
バンド練習はJの家で行っています。部屋数もあるし、防音も完璧だからって理由で使いはじめたのですが、今は皆家に帰らず住み着いてしまっています。
「まぁ、気にすんなって。」
と、咲が……なんて呟きだよあんた。Jは一人が好きなんじゃなかったかぁ?
「………かってにしろ」
とだけ言い残しリビングからJが退室……冷たい空気が流れます。
そんな時突然
ゴロゴロッ
まさかの
「雷ぃ?」
空はどす黒く雷の音が近くに聞こえました。
「……雷だねぇ。」
咲は再び温かいコーヒーを入れ直し、薄暗い空をソファーから眺めました。
「今日は冗談抜きで中止だな」
それより、咲……あんた何だか嬉しそうなんだけど。
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