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寝ぼけた眼をこすりながら二階の俺の部屋から一回の食卓へ向かう。
「翔、起きたのか」
「おはよう、父さん」
食卓に行くと俺の父の南乃信(シン)がいた。
一見厳格で口数は少ない無表情だが、結構お茶目で気さくな性格だ。
「明日から学校再会だな、頑張れよ」
「頑張るさ…でも具体的に何を頑張れば良いと思う?」
「決まってるだろ…彼女作りだ」
そう言って無表情でサムズアッブする父さん。
…何だかすいません、こんな人なんです。
「そうねえ、そろそろ翔くんも彼女がいてもおかしくないと思うわ~」
そう言ってパンを持ってきたのは母の南乃心(ココロ)。
非常におっとりしていて、天然も入っている可愛い人だ。
「無理に決まってるさ、俺みたいな奴を彼氏にする人は居ないって」
「そんなことないわ、お母さんならすぐにこの場で襲っちゃいそうだもの~」
「母さんとなら、父さんも認めるぞ」
「いやいや、そこを了承しちゃ駄目でしょ父さん!?」
まあ確かに母さんは美人だけどさ…。
俺と茜を産んだとは思えない童顔、十人中九人は振り向くだろうナイスバディ。
母じゃなくて姉で通るレベルだ……だとよ、心」
って父さん!?いつの間に眼鏡外したの!?
「お前が母さんに見惚れてた時からだ」
だから読心は止めてって!!
「っは~ん、翔くんにたくさん褒められちゃった~」
「そして母さんは息子に褒められたくらいでクネクネしないの!!」
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