第一章

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「そりゃー、お兄ちゃんが車買ってから、ほぼ毎日乗ってればねぇ~。」 「……………」  ニヤニヤした、華穂の上目遣い攻撃に。 舞は俯いた顔を赤くして黙ってしまった。  そんな二人のやりとりを苦笑いしながら、運転していたのだが。 「ところで、何処まで送ればいいんだ? 校門の前まで行くと目立つぞ?」 「「ん~~~」」 二人して悩んでいる。 迷っている間に着きそうなんですけど…。 「ま いっか~、どうせ途中でも変わんないし、校門のとこでいいよ。」 「だね。」 「…………」  元担任達に見つかるのは、俺が嫌なんだけど。 .
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