加護の籠

4/5
前へ
/57ページ
次へ
三人が集合して数分後。 耳障りな翅音。上空に娥の大群。妖しく毒々しい模様の翅。一匹一匹が烏ぐらいの大きさ。 「…また汚ないのが来たな」 「「駄洒落?」」 思わず呟いた龍司に突っ込む二人。 「いやいや、そんなつもりは…」 暢気に会話しつつも、忙しなく手を動かす三人。 片っ端から真っ二つに斬り落としていく龍司。精密機械の如く、連射で撃墜する遥。輪具を投げる五十鈴。 攻撃、防御、機動の全てが完璧。 分足らずで、たった三人に殲滅された娥の大群。 「完了。お疲れ様」 「お疲れちゃん」 「お疲れ様です」
/57ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加