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「親父!こいつは「夜霧白亜」
慌ててパパに反論しようとした恍雅を遮って名を名乗った
先程と同様、パパやママも恍雅と同じ反応をする
「私は夜霧白亜」
ゆっくりと2回、刻み付けるように言った
「親父!こいつは本当に白亜だ」
パパはパサッと手に持っていた新聞を落とし、ママは手が震えたせいで料理が崩れ落ちそうだった
それに気付いた恍雅は慌ててママの元へ駆け寄ろうとした
しかし、それより早く何かが恍雅の隣をすり抜ける
それと同時にシャランと鈴の音が鳴った
猫のようにしなやかで無駄のないその動きに思わず魅入ってしまう
白亜はママの持っている料理をヒョイッと掴み、近くのテーブルに置いた
そこまでの動きがまるで決まっていたような一連の動き
そして一瞬でママとの間合いを詰めた素早さ
どれを取っても白亜の動きは完璧だった
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