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ゆっくりと視線が絡む
「あ、さっき理事室にいた子だよね!?私、雪沢泉吏!泉吏って呼んで?」
顔を綻ばしながら近付いてくる泉吏に大きく目を見開いた
泉吏っ……!
なんでここに……
「あっ……一之宮雅です……雅って呼んでね……!せ、泉吏」
多少吃りながらも必死に笑う
距離がとても近くなったところで泉吏はピタッと止まった
「雅かぁ……雅ってどこの高校?」
「雅は自由学園だよっ!」
なんとかいつもの調子を戻しながら笑顔を作る
泉吏も始終ニコニコと白亜に笑いかけた
「自由学園!?ってことは合同文化祭だから……」
ぶつぶつと何かを呟く泉吏を白亜は哀しげに見つめた
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