取引

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「そのサポーターって言うのは、伊和と桐生と太一と紫葉!」 最悪…… 折角離れようとしたのに なんで? なんで関わりが深まっていくの? 「雅?」 顔を俯かせて腕を触る白亜が気になったのか、呉羽はそっと声をかけた 「何でも……ないよっ!」 必死に必死に自分を偽って、悲劇のヒロインぶって…… 私にはそんな価値はない上に1番傷付いているのは彼等だから 影で彼等を守る? 自分の罪を洗い流したいだけだろう 償っても償えきれない罪を少しでも軽くするため 所詮人間は自分のことしか考えない ――――ほら、今の私が良い例だ
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