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「白亜!」
ママはギュッと白亜を抱き締める
1年ぶりに愛する我が子が帰ってきたのだから
白亜もギュッとママを抱き締めてから肩を押してゆっくりと離れる
「唐突で悪いんだけど聞いて、私がここに来た理由。ママ、私の情報を管理してくれない?」
「管理?」
「うん。ハッキングされても嘘の情報しか流れないようにしてほしい」
「分かったわ。ただし、私がその条件を呑むかわりに……」
ママはそこでいったん言葉を区切った
「学校に行って」
学校?
なんで?
……ああ
そういうことか
勘のいいママは気付いてるんだ
私が笑顔を作ってること
人と……昔の知り合いと出来るだけ関わらないようにしていることに
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