取引

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「とりあえず、雅!雅は何か護身術的なの習ってた?」 各々好きな場所に腰かける胡蝶蘭の視線が一斉にこちらを向く 「習ってたよ……」 若干自分でも分かるくらいの引きつり笑い 呉羽はパッと表情を明るくした 「じゃあ軽く身体、動かそっか!」 「軽く……ね」 ポツリと小さく白亜はそう呟く 呉羽は聞こえなかったのかすでに準備運動を始めて構えていた 「どっからでもかかってきて!」 「あ、呉羽!雅、防御のが得意なの!だから呉羽が来て?」 「そうなんだー。じゃあ行くね!」 軽く地を蹴った呉羽は肩を狙って拳を奮う 白亜はわざとギリギリでそれを受け止めて流した
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