取引

38/40
前へ
/212ページ
次へ
腕を目の前でクロスさせて呉羽の拳を受ける 「へぇっ!雅、結構やるじゃん!」 「呉羽もさすが族の総長!」 わざとらしく息を乱す白亜は呉羽の拳を避ける 呉羽は半歩後ろに下がると、今度は足を振り上げてきた 白亜は咄嗟の判断で足を上げる もちろん相討ちになる 楽しい…… いつもは武器に頼ってばかりで身体、動かしてなかったからいい遊びになる 徐々に息を乱していく呉羽に対して、白亜は全く疲れていなかった しかしそろそろ胡蝶蘭の視線がキツくなってきた事に気付き、クロスした手を緩めて腹に一発入れさせる 白亜は当たる瞬間に後ろに飛び、痛みを和らげた 「はぁはぁ……すごいね、呉羽!雅、完敗だよ」 「そんなことないよ!正直、雅がこんなに出来るとは思わなかった!ね?皆」
/212ページ

最初のコメントを投稿しよう!

757人が本棚に入れています
本棚に追加