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腕を目の前でクロスさせて呉羽の拳を受ける
「へぇっ!雅、結構やるじゃん!」
「呉羽もさすが族の総長!」
わざとらしく息を乱す白亜は呉羽の拳を避ける
呉羽は半歩後ろに下がると、今度は足を振り上げてきた
白亜は咄嗟の判断で足を上げる
もちろん相討ちになる
楽しい……
いつもは武器に頼ってばかりで身体、動かしてなかったからいい遊びになる
徐々に息を乱していく呉羽に対して、白亜は全く疲れていなかった
しかしそろそろ胡蝶蘭の視線がキツくなってきた事に気付き、クロスした手を緩めて腹に一発入れさせる
白亜は当たる瞬間に後ろに飛び、痛みを和らげた
「はぁはぁ……すごいね、呉羽!雅、完敗だよ」
「そんなことないよ!正直、雅がこんなに出来るとは思わなかった!ね?皆」
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