756人が本棚に入れています
本棚に追加
/212ページ
「何」
たった2つ、最低限の音を発した
「胡蝶蘭は今もお前を探してる。あの時のことはお前のせいじゃ「うるさい。それ以上は止めて」
先程とは比べ物にならないくらい低く鋭い声に思わず後ずさる
白亜は恍雅の腕からすり抜けて出ていった
パタン
扉の閉まる音が静寂に響いた
それから数秒、3人とも動くことが出来なかった
1年前に姿を消した娘
その娘が突然帰ってきた
だけど何もかも変わっていた
「白亜は今までアメリカで何をしてたんだ?」
「分からないわ。私もハッキングしたんだけどガードが固すぎて入れなかった」
静寂が、闇が彼等を包み込んでいった……――――
最初のコメントを投稿しよう!