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「ああ」
「じゃあ時間とか場所とか細かいこと全て任せる」
純は呆れたように苦笑した
「今日は眠いからもう寝る。お休み。純」
「お休み」
お互い背を向けて目を瞑った
久しぶりの出会い
そしてこの町
変わってない
何にも
まるで時が止まったかのように
どれだけ離れようとも家族は家族
少し感情が戻った
そんな気がした
だけど
今さら感情を取り戻したところで何になる?
胡蝶蘭が私を探しているから何?
私を恨んで探しているかもしれない
顔を見せることは出来ない
私にどんな事情があろうとも向こうから見た私は、仲間から逃げ出した臆病な裏切り者なのだから……――――――
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