無くしたもの
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「許可をいただけますか?ボス」 「ああ。行ってこい、黒猫」 女は小さくお辞儀をして部屋を出ていった 男は女が出ていった後を見つめて小さく呟く 「黒猫……。いや、ブラックキャット。お前の無くしたものを取り戻してこい」 男の呟きはどこかに吸い込まれるように小さくなる そして跡形もなく消え去った……――――――
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