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皆は弱くない
私が……胡蝶蘭10代目総長が弱かったんだ
誰も守れずただただ血の海で泣いていた
弱い
弱かった
あの時の私がどれだけ皆に守られていたか今になって感じる
大っ嫌いなあの時の私
身勝手な行動しか出来なかった
「血竜はね、最悪だった。族同士の戦いにあいつらは……こ」
ガラガラガラ
扉を開ける音が呉羽の言葉を遮るように鳴った
「はよー!」
「相変わらず、重役出勤だな!」
クラスメイトの暖かい声が響いた
私の周りの不良達が来たのか……
白亜は自分に関係ないというように扉に背を向け、呉羽の遮られた言葉を待った
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