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「はよ。つーか、呉羽。それ以上深いことを一般人に話すなよ」
「はーい」
呉羽はチェッと舌打ちしながら唇を尖らせた
核心してしまった
この声は確実に……
思わず自分の身体を抱き締める
そしてゆっくりと視線を斜め上に上げた
パチッと目が合う
ゆっくりと伊和の目が見開かれていく
助かったんだ……
あの時の後遺症を残してるようにも見えない
その次に感じたのは
何でこの学校にいる?
だった
隣の学校にいたはず
だから私はわざわざ胡蝶蘭がいないこの学校を選んだというのに……
――――だけど今はそんなことを考えるより騙すことが先らしい
「お前「始めましてー!一之宮雅です!今日からこの学校でお世話になります。よろしくね?」
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