境界線

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あの時より大きく響く1オクターブ高い声 あの時より明るく元気な笑顔 私は夜霧白亜じゃない 一之宮雅なんだ そう訴えかけるような瞳が伊和の瞳を捉えた 「あ、ああ……俺は風原(カザハラ)伊和。よろしく」 少し伸びた身長 変わらない茶髪に白のメッシュ 増えたピアス 動揺すると髪を触る癖 あの時からちゃんと皆の時計は時を刻んでる 止まったわけじゃないんだ 「で?伊和。他に用は?ないならお戻りくださーい。ここは乙女の聖域なんだから!」 「はぁ?乙女の聖域?男をバタバタ倒してく奴が乙女なわけあるかよ」 「なっ!?どうせ私は乙女じゃないですよー。でも雅は乙女だし。よってここは女の聖域!男立ち入り禁止!」 呉羽は無理矢理背中を押して伊和を遠ざけた
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