境界線

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「おーい。5限目始めんぞー。席着けー」 だるそうに頭をかきながら教室に入って来た銀条は生徒を一瞥する 「連ちゃん!」 呉羽は親しげに銀条の名を呼んだ 銀条はおお、と手を挙げて呉羽の言葉に返事を返す 仲いい? 2人の関係は? ふとそんなことを考えた 「うわっ!また銀条の授業!?」 「うわとは何だよ!うわとは!」 笑いながらそういう銀条に怒りはなくただ楽しそうにしているだけだった 「この時間はあれだ。2週間後に迫った文化祭の出し物についてだ。……で、何がしたい?」 「やっぱメイド喫茶だろ!」 男子が嬉々と声を上げた 「えー!男女共結構顔整ってるんだし、キャバとホストは?」 メイドにキャバとホスト? 何考えてんの? このクラス
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