756人が本棚に入れています
本棚に追加
/212ページ
―――――……
1年前と変わらない繁華街を抜けて滞在中のホテルへ向かう
あれ?
こんな店あったっけ?
あっ
バーが潰れてる……
この1年で消えたもの
この1年で増えたもの
どちらもちゃんとこの町が時を刻んでいることと繋がる
嬉しいか、悲しいか
そう聞かれると答えられない
時を刻んでいることが嬉しいと思う反面、自分の知らない間に刻まれた時を納得出来ない自分もいる
それを振り払うかのように白亜は足早に部屋へ向かった
ガチャッ
部屋を開けると純が1人、ソファーで寝そべっていた
「おっ!白亜。おかえり」
白亜の存在に気付いた純は一瞬、携帯から目を離して目を合わせる
最初のコメントを投稿しよう!