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ここでは話せない内容か……
純は黄木を担ぎ上げて銃を他の組員に向けた
組員はひぃっと情けない声を漏らしながら壁に這いつくばる
何が組だよ……
組長1人守れないくせに
ああ……
まるで昔の私だ
自嘲気味に笑った後、部屋を出ていく純を追った
もちろん部屋を出る前に組員を気絶させてから
―――連絡されたら面倒なことになる
だから潰す時は必ず全員気絶させてから
これは殺し屋内での暗黙の了解らしい
めんどくさいルール……
ポツリとそんなことを思った後、純の乗ったバイクに乗り込んだ
横には厳つい男が黄木を支えながらバイクに乗っている
すでにボスに頼んだサポーターは来ていたらしい
ヘルメットで顔を隠しているせいで誰かは分からない
だけど、顔が見えなくたって1つ1つの行動で誰かくらい分かる
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