おかえり

12/31

756人が本棚に入れています
本棚に追加
/212ページ
梔が事務所を出た直後、バンッと奥の扉が開いた そこから姿を現したのは 「久しぶりだな。宇緒」 金子組傘下の宇緒組組長だった 純は顔見知りらしく、よっと手を上げる 宇緒もそれに答えるように手を上げた 「鳳凰(ホウオウ)か。上がってこいよ」 鳳凰、それは純のもう1つの名前 「分かった」 それだけ言って純は黄木を跨ぎ、上に上がってゆく 白亜もちらっと黄木を見た後、純を追いかけた 黄木…… 多分ボコられるんだろうな ―――――― 上には大きな趣味の悪い扉が立ち塞がっていた 純は躊躇なく部屋に入っていく 部屋は少し薄暗く変なオブジェが立ち並んでいた 趣味悪すぎでしょ
/212ページ

最初のコメントを投稿しよう!

756人が本棚に入れています
本棚に追加