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梔が事務所を出た直後、バンッと奥の扉が開いた
そこから姿を現したのは
「久しぶりだな。宇緒」
金子組傘下の宇緒組組長だった
純は顔見知りらしく、よっと手を上げる
宇緒もそれに答えるように手を上げた
「鳳凰(ホウオウ)か。上がってこいよ」
鳳凰、それは純のもう1つの名前
「分かった」
それだけ言って純は黄木を跨ぎ、上に上がってゆく
白亜もちらっと黄木を見た後、純を追いかけた
黄木……
多分ボコられるんだろうな
――――――
上には大きな趣味の悪い扉が立ち塞がっていた
純は躊躇なく部屋に入っていく
部屋は少し薄暗く変なオブジェが立ち並んでいた
趣味悪すぎでしょ
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