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「話しはこれで終わりだ。んーじゃあ、黒猫。帰るか」
「ん」
純と並んで部屋を出ると何処からか呻き声が聞こえた
多分……黄木だね
ごめんね
こっちも仕事だから……―――
―――――
「なー。白亜」
宇緒の事務所から出た2人はバイクで繁華街へ向かっていた
「何?純」
「繁華街に何しにいくわけ?」
「んー。ちょっと飲みに」
純のお腹に回した手が無意識に強くなった
それに気付いた純はギッとバイクを路地裏に止める
「……俺も行こうか?」
心配そうに白亜を見つめる純
白亜は小さく笑った後大丈夫、と言ってピョンッとバイクから飛び下りた
「純。先帰ってて」
それは拒否を許さぬ真っ直ぐな声色だった
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