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「お客さん未成年だろ?さすがに出せねぇわ」
頭をかきながら困ったように笑うマスターは1年前とあまり変わっていない
なぜかそのことがとても嬉しく感じた
「改めて、何飲む?」
「ホットミルク」
あの時から大好きなホットミルク
ここのメニューにそんなものは存在しない
だって白亜専用の白亜が作ったオリジナルメニューなのだから
マスターは目を見開きじっと白亜を見つめた
白亜はずっと下を向き傾いている
また、白亜って言ったら変わったなって言われそう……
そりゃあ1年も立ったんだから変わってないと
マスターはなぜか何も言わずホットミルクを作り、白亜に差し出した
白亜はそれを見つめたまま微動だにしない
マスターはああ、と呟いた後白亜専用の白くて細いスプーンをコトッとマグカップの隣に置いた
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