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「……あの時は長年の付き合いとか何とか言って奢れとか言ってたのにな」
「変わったんだよ。私も」
殺し屋を初めて生と死の境目を彷徨きながら、己を赤く染めていった
それに比例するようにお金も入った
「ま、頑張れ。この辺は胡蝶蘭が占めてるから気を付けろよ?」
「うわ……」
私がいた時は繁華街は管轄外だったからなー……
大きくなったな、胡蝶蘭も
「ありがと、マスター。また来るね」
扉を開けようとした手が宙を舞う
それは向こうから開けられたせい
そして目の前に現れたのは紛れもない恍雅兄だった
「あっ……恍雅兄」
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