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思わず声を出してしまった
相手も自分に気付き目を丸くする
「白亜……?」
期待を込めたような物言い
その返事に白亜はうん、と小さく頷いた
「何でここに?」
「こっちこそ聞きたい。ここって恍雅兄来てたっけ?」
1年ぶりに再開した時は白亜じゃなく、黒猫で会ったため口数が少なかったが今はプライベート
結構普通に喋っていた
「ああ、白亜がいなくなった後くらいから」
嬉しそうに話す恍雅につられて白亜も微かに笑みを浮かべた
「そっか……じゃあ、私は行くね。バイバイ。恍雅兄、マスター」
パーカーのポケットに手を突っ込みながら軽く俯いたままバーを出た
恍雅もマスターも無理に止めず、その小さい背中を見つめるだけだった
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