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ほんとに恍雅兄だ……
「てめぇは……「白亜」
白亜はにっこりと笑顔を作った
「白亜だよ。恍雅兄」
だんだんと恍雅の目が見開かれる
「白亜!?嘘つくな!白亜は茶色い髪に白のメッシュで茶色の瞳だ!」
先程とはうって変わって動揺する恍雅を尻目に白亜は
「これが証拠」
そう言って耳を見せた
そこには大きな赤いリングのピアスが2つ
片方だけに付いていた
そしてリングの中心には十字架がゆらゆらと揺れている
これは恍雅が自分でデザインして白亜に渡した唯一無二のピアスだった
「本当に白亜なのか……?」
「うん」
「は……くあ……!」
恍雅の頬に一滴涙が流れる
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