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「じゃあ、誰かを殺してこいって言ったらお前はそれを実行するのか?」
小馬鹿にしたような笑いが理事室に響く
白亜もふっと笑みを漏らした
「もちろん。私の知り合いにそれ専門がいる。そっちに頼む」
楸は白亜の返答にただただ驚くだけだった
「白亜っ……ヤバいとことつるんでるんじゃないだろうな?」
つるんでるんじゃない
私が危ない奴なんだ
誰よりも手を赤く染めてきたのだから
「詮索は禁止。で?どうするの」
楸はそれ以上聞いても無駄だと思ったのかそのまま押し黙る
そしておもむろに開いた口から出たのは予想通りの言葉だった
「もし金を欲しいと言ったら……?」
さすがにそれは用意出来ないだろう
そう楸は考えたらしい
しかし金を用意することなんて白亜にとって造作もないこと
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