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私がこの1年受けてきた依頼の数
それは
―――1000以上だ
1日にいくつも受けてきた
それに比例するように必然的に金も貯まる
今は通帳5つ
そして全てが億単位
それは私が手を赤く染めてきた証
「いくら?」
「っ……一千万と言ったら?」
「分かった」
「白亜!いい……やっぱり隣の学校の理事長を連れてきてほしい」
「瑠陰(リュウイン)学校の?ここに連れてくるだけ?」
瑠陰学校、それは1年前まで私が通っていた学校だった
「ああ」
「分かった。じゃあ明日の放課後ね。楸さんはいなくていいよ。この部屋に放置しとくから」
「っ……ああ。分かった」
「これで取引成立」
クスッと笑みを溢す白亜にただ絶望感だけが胸に重くのし掛かる
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