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――――
瑠陰学校か……
勝手に辞めたけど、怒ってないかな……
泉吏(センリ)
唯一無二の大親友だった
すべては私が裏切った
憎んで憎んで……
私を恨めばいい
私はその憎しみを受け止めるから……
――――
コンコン
薄暗い校舎に1人佇む少女は静かに理事室の戸を叩いた
乾いた音が静かな廊下にこだます
「どうぞ」
中からそう声がかかった
少女、白亜はグイッと深くフードを被り、革製の手袋をはめる
そして流れるような仕草で戸を開けた
「君は?」
瑠陰学校最大の権力を持つ理事長、瑠陰朝風(アサカゼ)
大層な名前をお持ちだ
白亜は薄く笑みを浮かべた
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