境界線

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「ただいま、恍雅兄。とりあえずパパに会いたいんだけど」 恍雅はさっと涙を拭うと満面の笑みでついてこいと合図した 白亜は先程見つけた十字架のネックレスを無造作にポケットに突っ込み、恍雅を追いかける ガチャ 少し先にはリビングの扉を開けた恍雅がいた 「不法侵入者、捕まえたか?」 中から聞き覚えのある声が聞こえた パパ…… 「ああ。……来い」 恍雅は白亜を手招きしてリビングの中へ入れた 中ではパパがテレビ見て、ママはご飯の準備をしていた 久しぶりの光景 何にも変わってない ……そして私にも気付かない 確かに髪色も変えたし、カラコンも入ってるけど 「女か。名は?どういう目的で俺の家に入った。俺が夜霧組組長と知っての行為か」
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