取引

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無言のやり取りが続く中、その沈黙を破る第3者が現れた ガチャッと開いた扉を容赦なく睨み付ける 入って来たのは黒髪の可愛らしい少女だった その姿を見た白亜は自嘲気味に笑う 運命は残酷だ 神は私を嫌ってるらしい ただ数分、取引の為に来たここで長居をさせられた上に、昔の知り合い いや、今は嫌われてるだろう泉吏に会ってしまった 「理事長?ってあれ?確か隣の学校の……」 「あ、ああ。初めまして……かな?夜霧楸です」 「あ……雪沢(ユキザワ)泉吏です。あの、理事長は?」 「あ、ああ。理事長は……」 チラッと気絶させられてる朝風理事長を見る楸 ここからは死角で泉吏には見えないだろう そう考えた白亜は低い声で答えた
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