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「いけませんか?ちなみに私が朝風理事長を楸さんの元へ連れて行こうとしたんですよ。説得してね……」
わざとらしく妖艶に微笑みを浮かべて短い髪を弄る
腑に落ちないらしい楸の顔は少し暗い
そんな楸の様子を見て白亜は一瞬表情を曇らせた
「楸さん。朝風理事長はあそこ。私はもう行っていい?」
あくまでも一之宮雅の完璧な演技を保つ
じゃないとやっていけない
一之宮雅という化けの皮が剥がれた時、私はどうなるのだろうか
答えは見つからない
なら、化けの皮を外さなければいい
誰も傷付かず、誰も関わってこない
私の中でただの女子高生を作り上げるんだ
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