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その日の帰り道優と浩介と美歌はある店に寄っていた。
「マスター」
ドアを開けそう呼ぶと店の奥からバーテンダーが一人出てきた。
「あら?優ちゃんじゃない。今日は整備かしら?」
女口調のバーテンダーの男は女らしい仕草をしながら優達の方へと歩み寄る。
「ああ。頼むよ。あ、それとこいつ。前に話した西条美歌。今日は美歌の武器の整備もよろしく」
「任せて!」
バチンと音がなりそうなくらい強くウインクをしたマスター。
武器を渡すとマスターはそれらをかかえて再び店の奥へと入って行った。
「ね…ねえ。あの人って…?」
若干引きつった表情をした美歌が優と達へとたずねる。
「あの人はマスター。本名は俺も知らん。けどディアブロアーマーの一流整備師なんだよ。大丈夫。腕は確かだから」
「それならいいんだけど…」
信頼できないのか美歌は気が気でないらしくずっとその場をウロウロしている。
そんな美歌を見て浩介が
「なら整備してるところ見てみる?」
と美歌に提案した。
「ぜひ!」
美歌は目を輝かせてそう言った。
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