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「己の弱さを知ることも一つの強さだ。そして己の弱さを知った後、どうするかが今回の修行の目的だった」
淡々とスライアは言った。
「お前は己の弱さを知りそして何を見出した?」
「俺は……」
天井を見つめながら浩介は考える。
ーーなんだろうな…
「まだわかんねえや」
「………」
「けどすぐに分からなきゃいけないことでもないだろ?ならゆっくりと見つけて行くさ。優達と一緒に」
ハハハと笑ながら浩介は言った。だがその瞳には揺るぎない決意がこもっていた。
仲間と共に戦うという決意が。
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