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悪魔の残骸が転がっているすぐそばで優と美歌は腰をかけていた。
「まさか優が悪魔狩りだったなんて…」
素直に驚いてる美歌。
「まあね。さっきは美歌は悪魔狩りだと思わなかったからここに来た本当の理由を言わなかったんだ。隠しててゴメンな」
「…別にいいわ。怒ることでもないし。それよりも助けられたわね。ありがとう、優」
優しい笑みを浮かべて優を見つめる。
ドキッ
ーーかわいいな…
ーーって、何考えてんだ俺。
我に返り優は手をヒラヒラとして「気にすんな」とだけ言った。
「んじゃ帰るか。美歌は家どこ?送るよ?」
「私?私家なんてないけど?」
「え?」
「私ストリートチルドレンなのよ。悪魔を倒した時の報酬でその日その日繋いで生活してるの」
よく見ると服に泥などがついている。
「なら家来るか?」
「え?いいよ別に。その…悪いし…」
「いいからいいから」
そう言って優は美歌の前に立ち手を差し出す。
「ほら、行こうぜ」
美歌は少し悩んだが優の手を取った。
「お…お世話になります…」
そう言う美歌は少し顔を赤らめていた。
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