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放課後となり、三人は夜に学校に集合ということで解散した。
優は美歌に一緒に帰ろうと誘ったが行くところがあると言ってどこかへと行ってしまい、優一人となってしまった。
「うーん…」
ーー今からでも親父から何か教わろうかな?
ーーでも親父のことだし、今もきっと酔いつぶれて寝てるだろうしな……
そんなことを考えているうちにあっという間に家へと到着した。
「………よし」
優は勢いよく扉を開けた。
「ただいまー」
「おう。優か。おかえり」
目の前で帰りを待っていたのはマントをつけて、立っている大吾であった。
「親父?なんでここに?まあちょつどいいや。あのさ、これか……」
「今すぐ来い」
大吾は優の手を掴みグイグイと引っ張りながら歩き出した。
「ちょっ…。親父?どうしたんだよ急に」
「お前が言いたいことはわかる。修行だろ?でもお前には必要ない」
「は?どういう意味だよ」
「お前にはこれからトライデントのアップデートをしてもらう」
そう言って大吾はポケットから小型の投影方ディスプレイを取り出し、何かをやり始めた。
「……よし。ここなら大丈夫だろ」
「一体何をするんだよ?」
「いいからとりあえずトライデントをここに置け」
優は言われるがままにトライデントをディスプレイの前に置いた。
すると大吾は急に画面を見ながらディスプレイと一緒に投影されているキーボードを打ち始めた。
「………これでOKだ」
大吾からトライデントを渡され、優はトライデントを戦闘時の形にする。
「おお…」
トライデントには今までと違い装飾が施されており、先端は両刃となっていた。
「よし。それで水を操ってみろ」
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