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優が学校につく頃にはすでに夜となっており校門の前に、浩介と美歌が立っていた。
「遅いわよ優」
「ああ。悪りぃ。ちょっとな」
優は辺りを見渡すが周りに三人の他には誰もいなかった。
「奴らは来てないのか?」
「さあ?だが、そろそろ来るのは確かだぞ……気を抜くな」
三人はゆっくりと学校の中へと入って行った。
そして次の瞬間ーーーー
ゾワリ
三人の背中に寒気が走った。
ーーこの感覚…!
「……来たか…」
浩介の声が聞こえると同時に三人の前にいびつな形をした扉が5つ現れその扉全てがゆっくりと開いた。
「…久しぶりだな。若き悪魔狩り達よ」
「へえ。あれがメロウスの言ってた子達か。案外可愛いじゃない」
メロウスに続けて女が言った。
「ねえねえメロウス。あれみんな敵?」
女の次には小さな子供の声がした。
「ハッ!マジでガキじゃねえかよ!これ俺が出るまでもねえんじゃねえの?」
「落ち着きなよ。子供だからって油断はできないよ」
続いて二人の男の声がする。
優達は目を見開いた。
「何で…?」
「あん?何がだよ?」
口の悪い男が優に問い返す。
「何で全員人の姿をしてんだよ…?」
優達が見たもの、それは人の姿をした悪魔であった。
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