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ーーーー旧校舎ーーーー
「おらおらおらおらおら!!!!」
旧校舎の方では爆発音が響いていた。
そして爆発の付近では浩介と悪魔二人が戦っていた。
「くらいやがれ!」
振り下ろされた拳による一撃は浩介に当たらず地面へと当たる。
「んーーー…。やあっ!」
可愛らしい子供の声が聞こえ、そちらを見ると巨大な岩石が浩介へと飛んでいた。
「おわっ………と。危ねえな」
ギリギリのところでかわし、浩介は笑みを浮かべる。
「…なかなか速えじゃねえか。悪魔狩りの兄ちゃんよ」
「…その呼び方やめてくんない?俺の名前は浩介だ」
「そうか。俺はデビアだ」
「僕はティマだよ!」
二人の悪魔、デビアとティマは再び構え直す。
「おら!」
デビアの蹴りが浩介目掛けて放たれるが浩介も蹴りを放ち、ぶつかり合った。
「くっ…!」
ーー若干押されてる。
デビアから距離を取り、数歩後ろに下がる。
「おりゃ!」
デビアの背後にいたティマが手にしていたのは雷を纏っている大きな水の塊だった。
ティマは勢いよくそれを投げつける。
だが、浩介はそれを難なくかわした。
「甘い甘い」
ニヤリと笑い、ティマは言った。
そして言い切るのと同時に水の塊から無数の龍の姿をした水が飛び出した。
「行っけーー!僕の水の雷龍【アクアライトニング】!」
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