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「紅蓮火龍!!」
浩介の蹴りから放たれた炎の龍は水の雷龍と衝突しやがて両方の龍が消えた。
「まだまだ」
嬉しそうに言うティマの声に反応するように水の雷龍がいくつも現れた。
「うわっ!」
上に飛んでかわすが、二匹目の龍をかわすことは出来ず直撃してしまった。
「ぐあああああああっ!!!」
浩介の体に高圧の電流が走る。
ーー水で感電性が…
ーーこれはまずい!
浩介は水の雷龍を抜け出るが、それを待っていたかのようにデビアが拳を握り、待ち構えていた。
「ハッ!」
デビアのパンチが浩介の頭を捉え、地面がへこむくらいの勢いで叩きつけた。
浩介が叩きつけられた地面の周りでは土煙が舞う。
「痛ってえ~…」
ゆっくりと立ち上がりながら浩介は呟いた。
体にはいくつか焼け焦げた後が残っており、頭から血を流している。
「あー…もう頭きた…」
浩介の足から、膨大な量の炎が巻き上がる。
「本気でいくぞ!」
途端に浩介の空気が変わったのを感じた二人は構えを取る。
…………だが遅かった。
浩介の蹴りがデビアを捉えた。
「なっ……!」
デビアの体が旧校舎へとめり込んだ。
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