覇者の力

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ーーーー校内ーーーー 「海楼波!」 「グラビティシールド」 水の衝撃波をメロウスは重力の壁で防ぐ。 「まだだ!」 優は衝撃波にさらに海楼波を上乗せする。 「む…」 ーー防ぎきれないだと…? 海楼波はグラビティシールドを突き破り、そのままメロウスへと直撃した。 「ぐ……!」 メロウスは教室の壁一枚を突き破り隣の教室まで飛ばされていた。 「強く……なったな…」 「当たり前だ。この前のリベンジとさせてもらうぜ」 「それはできん。なぜなら…」 ゆっくりと手のグローブを外す。 「アビスの力を使えば俺にも力は制御できんからだ」 途端に優に重力がのしかかる。 「…顔色一つ変えないか…。本当に強くなったな。だが……」 力強く拳を握り、メロウスは構えを取る。 「その方が殺しがいがあるっっ!!!」 メロウスの正拳が優の脇腹へと入る。 「うおおっっっ!!!」 メリメリと骨にヒビが入る音がする。優はメロウスの攻撃をモロにくらい吐血する。そしてそのまま腹を抑えてうずくまってしまった。 「神殺し【グラビティゼロ】」 メロウスの腕は何かを纏っており、どんどん膨張する。 「死ね」 メロウスの攻撃が優の頭へと命中する。すると教室の床に亀裂が入り、二人は一つ下の階へと落ちてしまった。 「一転集中…」 メロウスよりも先に下の階に落ちていた優がトライデントの切っ先に水を圧縮させている。 ーー空中ならかわせないはず!!! 「レイニードル!!!」
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