覇者の力

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「神風居斬」 瞬速の居合斬りがメロウスを捉える。 メロウスの体に一筋の切れ目が入る。そして傷口から鮮血しメロウスは片膝をついた。 「まだ………まだだぁ!!!」 三人から距離を取りメロウスは廊下へと出る。 「神狩りの状態でこれを発動すればどうなるかは俺も分からない」 両手を前に突き出し力を込める。 「超重力球【ブラックホール】」 無限の引力が優達を襲う。 「闇に呑まれて消えろ!!!」 「くそっ……!」 三人は少しずつ重力球へと引きずられていく。 「優!一か八かだが……俺の足に乗れ!」 「ああ…!」 優が足に乗るのを確認すると足に炎を纏わせる。 「ちょ!!おいっ!」 「烈火鬼塵脚!!」 浩介は優の言葉を聞くこともなく思いっきり蹴りを放った。 「優!」 美歌も刀を振るうと同時に強風が放たれる。 そして強風は優の周りで守るようにして吹き荒れる。 「海神斬!!!」 大量の水をトライデントに纏わせ、一つの巨大な刃となる。 「うおおおおおおおお!!!!」 トライデントを勢い良く振り下ろす。 「なっ…!!」 振り下ろされた一閃はメロウスの重力球を真っ二つに切り裂き、そのままメロウスの体にも切り傷を入れる。 美歌の一閃も合わせてクロス字となった体からポタポタと血が垂れている。 「まさか……この俺が敗れるとは………だが……」 メロウスは諦めることなく再び攻撃の構えを取る。 しかしーーーー 「メロウスー!!」 遠くからメロウスの名を呼ぶ声が響く。 声の方を見るとそこにはティマ、デビア、シオン、シャーナがいた。
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