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学校に着くと優は美歌と一旦別れ、優は教室、美歌は職員室で担任の教師と話をした。優が教室に行くと一人の少年が優の方へとやってきた。
「おはよ、優」
「おう。おはよう、浩介」
「なんかさ、今日転入生来るらしいぜ?女かな?それとも男?」
ーーさっそく話題になってんな。
ーーあ、でも俺と同棲してるのは内緒だっけ?じゃあ、ここは知らぬふりをすべきだな。
「そうなん?まあ男だろうが女だろうがどっちでも仲間が増えるんだから嬉しいことだろ」
「ま、そうなんだけどね」
HRが始まると担任は転入生の話をし始めた。
「えー。急なのですが今日は転入生を紹介しようと思います。入ってきなさい」
先生がそう言うと扉が開き、制服姿の美歌が入ってきた。
ーーうお…かわいい…
ついそんなことを考えてしまう優は首を横に振る。
「今日からこの学校に入ることになる西条美歌です。よろしくお願いします」
「うおー!!!」
歓声と共に拍手喝采が沸き起こる。
「はいはい。静かに。席は確か…天馬の隣だな。天馬、西条に色々と教えてやってくれ」
「あ…はい」
美歌は席に座ると
「よろしく優」
と小声で言った後、
「よろしくね、天馬くん」
とみんなに聞こえるくらいの声で言った。
ーーそういうことな。
ーーなら俺もそうしないと…
「こちらこそ。よろしく、西条さん」
優と美歌のあいさつが終わるとHRが再開し、授業が始まった。
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