Duel Knight of Memories

頭角のドラゴン

俺はこれでターンを終了。

対した雛岸さんは、再びファイアー・バードを召喚した。

「《エンドラ・パッピー》を召喚する」

エンドラ・パッピー
光/火文明/3マナ/ファイアー・バード/1000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
自分のエンジェル・コマンドまたはドラゴンがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引いてもよい。

次に出てきたのは鎧を来た鳥だ。

俺の《アクア・ハルカス》とは違い、恒久的にドロー能力を発動させる可能性を持ってるクリーチャーだ。

残しておくと厄介だけど、俺の手札に除去する手段はない。

『こうなると、どちらがより展開できるか……って所だな』

「だな」

俺は相棒の声に頷き、デッキトップに手を置いた。

「ドロー、《ヒラメキ・プログラム》を詠唱します！」

ヒラメキ・プログラム
水文明/3マナ/呪文
自分のサイキックではないクリーチャーを1体破壊する。その後、自分の山札の上から、破壊されたクリーチャーよりコストが1多いクリーチャーが出るまですべてのプレイヤーに見せる。そのクリーチャーをバトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。

対象は《アクア・ハルカス》だ。
それを墓地に置いた後に、デッキからコスト４のクリーチャーが出るまでカードを捲った。

といっても、俺のデッキでコスト４のクリーチャーは……『あいつ』しかいないんだよな。

「《ヒラメキ》の効果で《アクア・ジェスタールーペ》をバトルゾーンに！」

アクア・ジェスタールーペ
水文明/4マナ/リキッド・ピープル/2000
M・ソウル
連鎖
自分のターン中に、このクリーチャーまたは自分の他のクリーチャーをバトルゾーンに出した時、それがそのターンに出した2体目のクリーチャーであれば、カードを1枚引いてもよい。

そしてそのまま、今度は《ジェスタールーペ》の効果が発動する。

俺はデッキトップを見た。

「デッキトップは２コストの《アクア・エボリューター》、よってバトルゾーンに！　更に１枚ドローします！」

これで俺は手札を消費せずに、クリーチャーを１体増やせた。

《ヒラメキ・プログラム》は《ジェスタールーペ》が引けなかった場合の保険だったんだけど、上手くいったみたいで、俺はホッと安心した。