頭角のドラゴン

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「《バルキリールピア》で《ルーペ》を攻撃する!」 前のターンで雛岸さんの場に《ルーペ》に勝てるクリーチャーはいなかったので攻撃をしたんだけど、 《NEX》の効果で呼び出された《バルキリールピア》は召喚酔いをしていないんだ。 油断した、と俺は悔やんだ。 ……けど、《ルーペ》を倒されるわけにはいかない! 「ニンジャ・ストライク4《光牙忍ハヤブサマル》でブロック!」 光牙忍ハヤブサマル 光文明/3マナ/ガーディアン/シノビ/3000 ニンジャ・ストライク4 このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、次の自分のターンのはじめまで、バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体は「ブロッカー」を得る。 「やるね、僕はこれでターンを終了」 何とか《ルーペ》を守る事に成功し、雛岸さんがターンを終えるのを聞いてから、俺はこの1ターンで変わった状況を見直してみた。 雛岸さんの場にはドラゴンが2体になり、手札は2枚増えている。 (ただし《ギルピア》が進化元として消えている) そして手札には《ボルシャック・ウルフェウス》がある事が確定されている。 『《ボルシャック・ウルフェウス》は出た時に、光か火の呪文なら何でも踏み倒して唱えられる。この意味がわかっているな、大輝』 「……ああ、もちろん」 つまりはこのままでは、早くて2ターン後に負けてしまうかもしれない、という事だ。 こんなにも早く勝利の準備をすませるなんて、 やはりただ者じゃないと思った。
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