頭角のドラゴン

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「俺のターン、ドロー!」 俺は焦りを覚えつつカードを引いた。 ドローしたのは《魔光王機デ・バウラ伯》だ。 「《魔光王機デ・バウラ伯》を召喚して、墓地の《ヒラメキ・プログラム》を回収する!」 そのカードをそのままバトルゾーンにセットし、墓地の《ヒラメキ・プログラム》を手札に加えた。 魔光王機デ・バウラ伯 光文明/4マナ/グレートメカオー/ナイト/4000 ブロッカー このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。 このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、呪文を1枚、自分の墓地から手札に戻してもよい。 そして加えた呪文を、そのままバトルゾーンにセットした。 「《ヒラメキ・プログラム》! 今度は《アクア・サーファー》を破壊っ!」 《アクア・サーファー》を墓地に置き、山札を1枚ずつ捲る。 出てくるのは7コスト。 もちろん…………あのカード! 「7コスト、手札進化《クリスタル・アックス》をバトルゾーンへ!」 クリスタル・アックス 水文明/7マナ/リキッド・ピープル/11000 手札進化‐水のクリーチャーを1体自分の手札から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。 このクリーチャーはブロックされない。 W・ブレイカー 相棒のカードがバトルゾーンに出た途端、一部の人間にしか見えない半透明な姿だったアックスが、不透明な立体映像に変化した。 『出番、か』 「ああ、しっかり頼むぜ」 アックスが手にしている斧を構えて呟いたので、俺は親指を立てながら答えた。
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