頭角のドラゴン

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ひとまずここは攻める! 俺はそう決意し、《アックス》のカードをタップさせた。 「《アックス》でシールドをW・ブレイクだ!」 『おうよ!』 俺の声にアックスは応え、両手で握り締めた斧を振り落とした。 斧は雛岸さんのシールドを2枚叩き割ってくれた。 割れた分のシールドを手札に加えた雛岸さんは、1枚の呪文を唱えてきた。 「残念だけど、S・トリガーだ。《リーフストーム・トラップ》により僕の《プリンプリン》と君の《スター・G・ホーガン》を超次元ゾーンに戻させてもらうよ」 リーフストーム・トラップ 自然文明/4マナ/呪文 S・トリガー バトルゾーンにある自分のクリーチャーを1体選び、自分のマナゾーンに置く。その後、バトルゾーンにある相手クリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置く。 沢山の輪っかが出現し、それらは別々に《プリンプリン》と《ホーガン》を捕捉し、共に消滅してしまった。 本来は互いのクリーチャーはマナゾーンに送られるのだが、サイキック・クリーチャーはバトルゾーンから離れると超次元ゾーンに戻ってしまう。 よってお互いのマナに変動はない。 「ターンエンド、です」 元々、《ホーガン》は《プリンプリン》により凍結させられていた為、どの道攻撃は出来なかったのだが、この除去は結構痛かった。 俺は悔しさを噛み締めながら、ターンを終えた。
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