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「行くよっ、《ボルシャック・ウルフェウス》でシールドをW・ブレイクだ!」
雛岸さんが宣言すると、炎の翼をはためかせ青色に戻った大剣を構えた黄金色のドラゴン、《ボルシャック・ウルフェウス》が俺の方へと飛んで来た。
続け様に剣を横一線に振る。
その瞬間に、俺は大声で叫んだ。
「ニンジャ・ストライク1《光牙忍ライデン》で《エクス》1体をタップ! 更に《デ・バウラ》でブロック!!」
俺は《ボルシャック・ウルフェウス》の攻撃を阻止するだけでなく、手札からシノビを召喚してもう1体封じた。
光牙忍ライデン
光文明/3マナ/アーク・セラフィム/シノビ/1000
ニンジャ・ストライク1
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、タップする。
バトルゾーンに出てきた黄色いボディのにんじゃの格好をしたクリーチャーは、《ボルバルザーク・エクス》の前に降り立つと、閃光を放ち眩暈を引き起こさせた。
更に《ボルシャック・ウルフェウス》の剣撃は《デ・バウラ》が真っ二つになる事で阻止できた。
「一度に2体のクリーチャーを止めるとはやるね、海堂君」
この猛防御に驚きの表情を浮かべた雛岸さんだったが、すぐに冷静さを取り戻した様で軽く笑みを浮かべた。
「けど、僕の方が1枚上手だよ! ニンジャ・ストライク4《光牙忍ソニックマル》で《ボルシャック・ウルフェウス》をアンタップさせ、再び攻撃可能な状態にさせる!」
「っ!?」
まるで俺の行動を読んでたかの様なプレイングに、驚愕せざるを得なかった。
光牙忍ソニックマル
光文明/5マナ/ライトブリンガー/シノビ/3000
ニンジャ・ストライク4
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分のクリーチャーを1体アンタップする。
雛岸さんが出した不思議な形の機械のようなクリーチャーの効果により、片膝を付いていた《ボルシャック・ウルフェウス》が立ち直ってしまった。
これで雛岸さんのアタッカーは3体。
W・ブレイカーが残ってしまっているこの状況は、未だに圧倒的不利であった。
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