デュエマで埋め尽くされた街

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朱雀先生の言う通り、そう時間が経たない内に放送開始を告げる電子音がスピーカーから聞こえてきた。 『本日の、代表決闘を行う生徒2名を発表します』 その後から聞こえてきたのは、澄んだ女子の声。 この学校で人気の高い放送委員だ。 ……んまぁ、俺は詳しく知らないんだけどね。 『2年D組の昼矢丈さんと───』 放送が告げた名前、 昼矢(ひるや)(じょう)……。 この学校で一番、決闘が強いと噂されている生徒だ。 実は彼、中等部は聖ルチークと並ぶエリート男子校の「聖マリナンテ学園」の生徒だったんだ。 なんで第4に来たのかは不明だけど、けどその実力はやはり元エリート。 今の所、負け無しらしい。 そんなやつが代表決闘か……。 対戦するやつはちょっと気の毒─── そんな事を思った矢先、少しだけ間を置いていた放送が、ついに対戦相手の名前を告げた。 『1年G組の…… ───海堂大輝さんです!』 海堂さんかー、大変だな…… って、海堂? 海堂……大輝って……。 「お、俺えええぇぇぇぇ!!?」 あまりの驚きに、ついそんな大声を出してしまった。
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