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先攻はジャンケンにより小鶴になった。
マナチャージをし合う準備段階を終え、3ターン目で遂に動き出した。
「私は《王機聖者ミル・アーマ》を召喚」
王機聖者ミル・アーマ
光/水文明/3マナ/グレートメカオー/イニシエート/3000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
ブロッカー
自分の呪文を唱えるコストを1少なくしてもよい。ただし、コストは1より少なくならない。
小鶴が出したのは呪文軽減の能力を持つブロッカーだ。
どうやら小鶴は呪文詠唱を主に置いたデッキを使用するみたいだな。
「こっちは《弾丸透魂スケルハンター》だ!」
「へぇー、ツキっちはグレートメカオーなんだ」
対して夏騎が召喚したクリーチャーを見た事でデッキを悟った怜衣乃が、興味深そうな視線を向けていた。
そう。夏騎は俺と同じ水文明をメインとした種族デッキなんだ。
友達になれたのも、そういう所で気が合ったからかもな。
弾丸透魂スケルハンター
水文明/3マナ/グレートメカオー1000
このクリーチャーは、攻撃またはブロックされない。
このクリーチャーはクリーチャーを攻撃できない。
《スケルハンター》は相手の防御の隙間を掻い潜り、敵の反撃を躱す能力を所持した優秀なクリーチャーだ。
小鶴の《ミル・アーマ》では守る事も倒す事も出来ない。
けれども彼女は一切焦らずに、カードをドローしていた。
「呪文《ブレイン・チャージャー》! 1枚ドローして、このカードはマナゾーンに置かせてもらうね」
ブレイン・チャージャー
水文明/4マナ/呪文
カードを1枚引く。
チャージャー
小鶴は手札消費を抑えつつ、マナを増やす呪文を使った。
マナ増幅は自然文明が得意とする分野だが、全文明に必ず存在するチャージャー呪文を用いれば、それに似た行為が出来るって寸法だ。
性格通り、堅実なプレイをする小鶴に俺は少し感心した。
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