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まだ《ミル・アーマ》しかいなかったハズの小鶴のバトルゾーンに、いきなり巨大なブロッカーが出現した。 「《ロード・リエス》の効果で2枚ドローするね」 《ヘブンズ・ゲート》は光文明を含む進化でないブロッカーであれば、どんなに重いクリーチャーであっても踏み倒す事が出来る強力な呪文だ。 《シリウス》は生半可なクリーチャーも返り討ちに出来るパワーを持った強固なブロッカーであると同時に、攻めればシールドを3枚も割る事も出来る豪快なクリーチャーだ。 更に相方として一緒に出て来た《ロード・リエス》は攻めは出来ないものの、《ヘブンズ・ゲート》で大量消費する手札を補える能力を持っている。 夏騎が優勢に見えた状況は、たった1枚の呪文で傾きが変わった様に見える。 「うわーユリっち、すっご……」 『やはりそのデッキだったか』 呆気に取られる怜衣乃と、予想が的中し満足そうなアックス。 俺はどちらかと言うと驚いた。 小鶴……凄いな。 「俺のターン! 《ヘブンズ・ゲート》とは、随分と大胆なデッキを使うじゃん。けど……《レスキュー・スペース》さえいれば何とかなる!」 夏騎は小鶴のプレイングに焦りを浮かべたが、既に手はあるようで手札のカードを勢いよくバトルゾーンに置いた。 「《スケルハンター》を《真実の巨兵 サンダーバードRe:》に進化!!」 真実の巨兵 サンダーバードRe: 水文明/7マナ/グレートメカオー/アンノウン/7000 進化-自分のグレートメカオー1体の上に置く。 このクリーチャーが攻撃する時、グレートメカオーを1体、手札から捨ててもよい。そうした場合、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、相手の山札の一番上に置く。 W・ブレイカー
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